前職は旅行業界に勤めておりました。お客様の交通・宿泊・観光施設等を手配する代理店業は、大切な顧客を施設に紹介は出来ても、サービスは提供出来ません。海外の手配旅行ではホテルに関するクレームも多く、国内でも添乗員として同行しないツアーはいつも心配でした。今は受け入れる施設側の立場でお客様に提供するサービスを自ら考え、提供できることがやりがいのひとつになっています。また手配する側と受ける側を両方経験したことが、営業的に役立っており東京・名古屋・大阪の観光商談会等にも積極的に参加し施設や地域についてＰＲしています。長年サービス業に身を置いていますが、この仕事の醍醐味はなんと言ってもお客さまの「笑顔」と「ありがとう」です。失敗や困難にぶつかって下を向くときも「また来るね」と言われると前を向いて頑張ろうと思います。「笑顔と感謝の連鎖」は私たちの原動力です。現場に身をおきながら、お客さまの利用状況やニーズを見ながらスタッフ一丸となって工夫を重ね、信義則に従いお客様への感謝を忘れることなく元気に頑張っています。

私が施設を担当した当初、繁忙期の8月は営業要らずの稼働でしたが、閑散期となる下期は苦しんでいました。冬の閑散とした施設の公園をどのような客層が利用されるのか、どのエリアが商圏になるのかを考えていました。3カ月ほど掛かり、方向性が確定しました。競争力のある個人向けの宿泊プランを展開し、個人と団体の比率5：5を目指す。平成24年11月から「森の癒しプラン」募集定員2,000名の販売を開始しました。内容についてスタッフからは、こんなにお料理も高価で往復の送迎まで付けて大丈夫ですか？と良く聞かれました。販売を開始すると、スタッフから料金が単一で販売し易い、お客様からは無料送迎がありがたい、お料理がすばらしい等の声が届いて来ました。こうなると、更にお客様にお勧めするようになり→感謝される→スタッフが笑顔になり→お客様が増える。良いループを生み出す事に成功し、1年と3カ月で目標値2,000名を達成する事が出来ました。

↑実際に企画されたプラン

自ら考え行動する人材の育成を目指し、入社年数に関わらず、どの社員にも1事業（施設でのイベント・地域との連携企画・料理提案等）を責任者として担当させています。企画を立案し、募集から催行し収支報告もあわせた一連の業務を行います。事業を行う上でたくさんの人と関わりながら成長し、得た知識・情報・経験は大きな武器になります。事業が成功すれば大きな自信に繋がり、失敗からも多くを学ぶことが出来ます。「自ら考えカタチすること」事業の1から10までの全てを担当出来るような自由な風土はヤタローの魅力の1つだと思います。子供もそうですが親だけでは育ちません。地域の皆様に育てて頂き、地域のために出来ることを共に考えることが肝要です。

↑森のムッレ教室
スウェ―デン生まれの5歳～6歳児を対象にした自然環境プログラム

↑環境ふれあい体験　森林ウォーキング
自然の楽しみ方や環境の大切さを伝えています。

↑着地型体験イベント「遠江林間学校」
地域と連携した企画です。